2010年09月12日
精神疾患

日本人の死亡原因の一位はがんです。
日本人の死亡原因(厚生労働省「平成18年人口動態統計」死因順位より)は
第1位・・・悪性新生物(ガン)で約33万人
第2位・・・心疾患で約17万人
第3位・・・脳血管疾患で約13万人
第4位・・・肺炎で約11万人
第5位・・・不慮の事故で約4万人(その内交通事故は約5千人)
そして
第6位・・・自殺で約3万人
でも、年齢別の順位で見てみると
第1位は
0歳~19歳・・・不慮の事故
20歳~39歳・・・自殺
40歳~89歳・・・がん
90歳~99歳・・・心疾患
100歳以上・・・老衰
と、年齢によっては自殺が死亡原因の1位になっていることもあります。
最近増えている『うつ病』
テレビや新聞や雑誌でも頻繁に目にする病気ですが、よく『心の病』なんて言われていますが、実際には『脳』の病気のようです。
その1番の原因はやはりストレスです。
大切な人を失った悲しみ、離婚、失恋、リストラ、挫折、裏切り、いじめ、病気、人間関係のもつれ、借金、経済苦、プレッシャー、などの精神的な苦痛から発病することが多いようです。
しかし、病状にも個人差があり、薬やカウンセリングで治ってしまう人もいれば、何年も何年も苦しみ続けている人、入院してしまう人、そして苦しみに耐えられずに大切な命を落としてしまう人もいます。
家族や友達に相談できたり協力してもらえる人はまだましですが、たった一人で誰にも相談できずに自分を追い詰めてしまう人は、生きる希望を失ってしまうのでしょうか?
本人にとっても、家族や友達にとっても、本当に辛く悲しい病気です。
もう何年も前ですが、番頭も自分自身が精神的に辛い時期がありましたし、現在家族や友達がうつ病で治療をしているので、とても他人事とは思えません。
そして、この『うつ病』などの精神疾患ですが、生命保険や医療保険などの保険加入の際には大変厳しい査定となります。
精神疾患で治療をしている人は基本的には保険に入れません。
これだけ、世の中に『うつ病』が多い中、保険に加入したくても保険会社から断られてしまいます。
保険会社からすると、精神疾患は入院する確率が他の病気と比べて高いうえ、長期入院となる可能性もあります。
また、自殺のリスクも高くなるため、精神疾患については大変厳しいのが現状です。
実際に、生命保険(死亡保障)では自殺に免責期間が設けられており、現在では加入後3年以内の自殺は保険金が支払われません。昔は自殺の免責期間は1年でしたが、2年、3年と長くなってきています。
うつ病や躁うつ病、統合失調症などの病気だけでなく、不眠症程度であっても安定剤や睡眠薬を処方されている場合は保険加入が難しくなります。
病気が完治し、投薬をやめて何年も経過しないと普通には加入できません。
保険加入を希望しているお客様に対してこの事実をお伝えするのは大変心苦しいです。
最近は各保険会社から、『持病があっても入れます』なんて医療保険も発売されており、一般的な医療保険よりは割高ですが、告知書で質問される内容が限定されているため、精神疾患でも加入ができるようにはなってきました。
今秋にはオリックス生命からも引受基準緩和型の医療保険が発売されます。
内容はまだ分かりませんが、かなり保険料も割安に設定されているらしいですよ。
加入可能な保険があるというのは、加入を制限されてしまった人には大変有難いですね。
Posted by 番頭しばはし at 12:05│Comments(0)
│まつもと保険相談センター