2010年03月09日

払い済み保険

払い済み保険
先日保険相談にお越しいただいたN様は保険の見直しをして、今よりも掛け金を安くしたいとのご要望でした。


N様は11年前に大手N社で『定期保険特約付終身保険』に加入されていました。


『定期保険特約付終身保険』とは、名前の通り『定期保険特約』が付いている『終身保険』です。

『定期保険』と聞くと、銀行の定期預金と勘違いされる方もいらっしゃいますが、保険でいう定期とは期間の定まった保険で、保険期間が終わると保障もなくなります。(契約によっては自動更新される契約もあります。)

N様の場合は、20年間の定期保険が4500万円、終身保険が500万円の定期保険特約付終身保険で、定期保険の部分は65歳まで自動更新していくタイプでした。
また、特約で入院特約が付いていましたが、こちらも20年間の定期で、入院した場合は5日目から保障されるタイプのものでした。

この保険に対して毎月の保険料は約31,000円。


とにかく保険料を安くしたいN様。
ただ、保障を削りすぎてしまっては、万が一の時に困ってしまいます。そこで、N様にとっての必要な保障額を一緒に確認させていただきました。


現状を確認していくと、上のお子さんは東京の大学に進学しているため、学費や仕送りにお金がかかり、下のお子さんもこれから高校受験を控えて(あ!明日ですね)いるため、今一番お金のかかる時期であり、もし万が一ご主人さまが今亡くなってしまったらとても困るとのこと。


ニーズとしては、
ご主人さまが万が一のとき、下のお子さんが無事に大学を卒業する7年後までは大きな保障を用意しておきたい。
でもそれ以降は奥様の月々の生活費と、お葬式代があれば良い。
また、長生きのリスクにも備え、入院保険は一生涯の保障が欲しい。


つまり、今は大きな保障が必要だけど、お子さんが成長してしまえば保障額は少なくなっていくような保険が理想ですね。


そこで、提案させていただいたのは、現在の保険を『払い済み保険』に変更してしまい、足りない分の保障は掛け捨ての収入保障保険でカバーし、入院への備えは終身医療保険にご加入いただく方法です。


この『払い済み保険』とは、保険料を払うことをやめて、それまでの積立金や解約返戻金などで契約できる分の保険金額にすることをいいます。保険金額は小さくなりますが、保障期間は一生涯続きます。また、加入当時の予定利率のままで保険を維持できます。

そこで、予定利率の良い時に加入したN様の保険を払い済みにした場合の保険金額を保険会社へ問い合わせていただいたところ、586万円にもなっていました。
この先保険料の支払いは0円ですが、586万円の死亡保障は一生涯続きます。


減ってしまった部分の保障を収入保障保険へ変更、終身医療保険に新たに加入しても、月々の掛け金は16,000円になりました。


家計を圧迫していた保険がだいぶスリムになり、ホッと安堵の表情を浮かべるN様。
息子さんの明日の高校受験がうまくいくと良いですね。


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