2010年04月23日

先進医療にかかわる技術料



日本人の多くは生命保険や医療保険に加入しています。


何のため?


もし、自分が死んでしまったら、自分の大切な家族のを守るためですし、
もし、自分が入院してしまったら、治療費の支払いや収入の補てんのためですね。


でも、医療保険って、入院しただけでは保険会社からすぐには払ってもらえません。
入院をしたことを証明できる『医師の診断書』や『病院の領収証』が必要です。


医療保険とは、入院や手術をすれば保険契約で約束した金額を保険会社が払ってくれますが、原則は退院後の支払いです。


つまり、一度は治療費を病院に支払い、その後保険会社へ給付金を請求します。


中には長期入院になってしまう場合など、入院中であっても診断書を提出すれば保険会社は給付金の支払いをしてくれますが、診断書はタダではないので病院から診断書を書いてもらう度にお金がかかります。





そして、最近は医療保険やがん保険に『先進医療特約』を付加できる商品が増えています。


先進医療とは大学病院などで実施される先端医療ですが、公的医療保険の適用とならないため先進医療の技術料については全額患者さんの負担となります。


今までの治療技術では治せなかった病気や、外科手術が難しい箇所でも先進医療を受ければ治せる可能性が広がっているということは、大変ありがたいことですし、万が一自分や家族が不幸にも先進医療でなければ治らない病気になってしまったときには、治療を受けたいと思います。


『先進医療特約』とは、厚生労働大臣に認められた先進医療を受けた時、全額自己負担となる『技術料』と同額を保険会社が払ってくれるという内容です。


先進医療の中には自己負担額が300万円にもなる治療もあり、この金額を保険会社が払ってくれれば安心して治療を受けることができますね。


でも、医療保険というのは原則は退院後の請求です。
つまり、先進医療にかかわる技術料も一度は患者さんが医療機関に払い、その後保険会社から受け取ります。

300万円の治療を受けた場合は300万円を一度立て替え払いしなければいけないという事になります。


では、その300万円がなければ治療が受けられないですね。



それでは困ります。


でも、保険会社によっては、この先進医療に限って保険会社が医療機関へ直接技術料の支払いをしてくれる会社もあります。


技術料の立て替え払いをしなくても、保険会社が支払いを済ませてくれるなんてありがたいですね。



保険は、掛け金の安さも大切ですが、実際の保険金や給付金の支払いが一番大切です。  

Posted by 番頭しばはし at 23:19Comments(0)医療保険