2011年03月20日

福島原発

今回の大震災では、地震や津波の被害に加え、福島原発の放射能漏れが大変深刻で、原発の影響で被災者の救助や救援、復旧が思うように進んでいないことに、焦りや苛立ちを感じます。




私の友達が福島の双葉郡に住んでいました。
地震で自宅は崩壊し、なんとか避難はできたものの飼っているネコ2匹は連れて逃げることができずに、現在不自由な避難生活を送っています。
福島第一原発の放射能漏れのニュースで20キロ圏内で屋内退避の指示が出ている時には24キロ圏内にいたため、早めに避難をし、現在は原発からはだいぶ離れたところで避難をしているそうです。
しかし、原発事故が終息したわけではありません。
残してきてしまったネコが被ばくしていないか心配ですし、家はどうなっているのか?友達は皆無事なのか?
津波に飲みこまれた街の住民は大丈夫なのだろうか?と、心配が絶えることはないでしょう。
こっちに逃げてきてほしいと思っていますが、ガソリンもない、病気の親戚を残してはいけないと、不安な避難生活を続けざるを得ない状況です。




そして、30キロ圏内屋内退避の被災者の方々はどうやって避難すればいいのでしょうか?
また、30キロ圏外でも高い放射能数値が検出されています。
国や東京電力ばかり責めていても事態は解決しません。
でも、彼らを救う方法は?
逃げるためのガソリンや、水や食料はどうやって彼らに届ければいいのでしょう?
一刻を争う事態なのに、どうして国はこんなにのんびりしているの!!?
福島県の住民がこんな悲惨な目に遭っているのに、円高ドル安を考えるより、まずは彼らの救助じゃないのでしょうか?

見捨てられた動物たちもたくさん犠牲になっています。
鎖に繋がれたままの犬や家畜の牛、豚、鶏、みんな飢えと寒さと被ばくの犠牲になっています。

自宅や仕事を奪われた被災者の方々、自分のウチへ戻ることもできないなんて。
農家や酪農ももうダメでしょう。

もう、故郷に帰ることはできないのでしょうか?





原子力発電は、将来石油や石炭の枯渇を防ぐことや、地球温暖化防止の観点、コスト面から考えれば画期的な発電方法なのかもしれません。

でも、事故が起きたときの代償はあまりにも大きすぎます。
今回のような危険は想定できたはずです。
電力会社は少ないコストで多くの電力を確保できる原子力発電に前向きですが、被ばくを体験した日本は放射能の被害がどれほど恐ろしいものかを知っているはずです。
安いコストで効率的に発電ができるメリットだけを見ていた結果がこれです。
今回の事故で被った経済的損失は計り知れないですね。
国民の原発に対するすべての信頼も失われたと思います。


原子力発電ではない、安全な発電方法はたくさんあるはずです。
コストをかけても、日本人の知恵や努力で、安全な発電方法を開発してほしいです。
もう2度と原子力発電は要らない。





今回の震災で被災された方々には心からお見舞い申し上げます。
一日も早く、安全で安心できる生活ができるよう強く願っておりますし、ずっと応援しています。
私自身、火災で家を失った経験があります。
多くの方々に助けていただいた恩は一生忘れません。
恩返しのためにも、被災された方々の復興に向けて私にできることを継続してやっていきます。




  

Posted by 番頭しばはし at 19:42Comments(0)震災